保険って誰のため?

ママ・パパの大切なお子さま。将来への夢を抱いて、輝かしい未来を実現してもらいたいから、この記事では保険について真剣にお話しいたしましょう!

職業柄、いろいろなお客さまから家計見直し相談をお受けします。その中でたまにいらっしゃるのが、「生命保険に入っていない」という方。それも、ご家族をお持ちで、お子さまがいらっしゃる方です。

理由をたずねると、返ってくる答えは
「私、長生きしそうなので必要性を感じないのです」
「私は健康には自信があるんです」
「私が死んでしまったら、そのときはそのときで何とかなるでしょう。残されたパートナーが働くと思いますし…」
「それなりに資産も持っているので…」
などなど。

しかし、「子どもの教育費の積み立てはやろうと思っているのです」とおっしゃる方も多いのです。お子さまのことをちゃんと考えていて「お金をかけてあげたい」と思っていらっしゃいます。

そこで、あえて申し上げます。「お子さまのためにきちんとした生命保険に入ってあげてください!」なぜでしょうか?

まずは確率のお話です。日本人の「65歳生存率」は男性89.4% 女性94.5%。(「平成29年度簡易生命表の概況」より。)

わかりやすくイメージしていただくために、たとえ話をしましょう。
男性が100人いたら、65歳までにそのうちの10~11人は亡くなるのです。中学や高校のクラスの同級生50人いたとします。65歳のときに同窓会をやると、同級生の5人くらいはお亡くなりになっているのです。女性であれば、同じく65歳のときの同窓会では同級生が2~3人亡くなっているのです。結構な確率ですよね。

公的な生活保護の制度があります。生活保護を受けることになった原因の1位・2位、何だと思いますか?

1位は「世帯主の死亡」、2位は「世帯主の病気・ケガ」です。


「万が一のことがあったらパートナーが働く」と安易におっしゃる方も多いですが、お子さまの身になって考えてあげてください。パパ・ママの一方が天国に行ってしまっただけではなく、残されたもう一方の親も仕事と家事の両立で多忙になってしまいます。お子さまはパパもママも同時に奪われてしまうのです。

そして、「それなりに蓄え・資産があるから…」という方。身内がお亡くなりになった時に、必ず「相続」という手続きが発生します。

お亡くなりになった人の財産を、だれがいくら引き継ぐかを決め、相続税を納税する手続き、これが終わらないとその資産は使えません。この相続の手続き、なかなかスムーズに進まないこともありますよね。「相続が争族(身内どうしのケンカ)になってしまった」なんて聞いたこともあるのではないでしょうか?

相続の手続きがすべて終わるまでの間も、普段の生活があります。お子さんは成長し、学費などもかかっています。それらはどこから賄いますか?

お子さまは生まれてくるときにご両親を選べません。早く亡くなるママ・パパのもとに生まれたお子さまはかわいそうです。ただ、同様にキチンとリスクに備えてくれないママ・パパのもとに生まれたお子さまも不幸だと考えられませんか?

パパが「100人のうちの10~11人」に、ママが「100人のうち5~6人」の中に入ってしまったときのための備えをキチンと考えてあげましょう!


なぜ、私がおせっかいにもそんなにキチンとした生命保険に入ることを熱く説くかというと…

実は、私が高校生のときに父親を急性心筋梗塞で失っています。父親が生命保険金という形で私たちに十分なお金を残してくれたお陰で、私は大学も卒業でき、IFAとなり、こうして皆さんに記事を通してお会いすることができました。お客さまの人生とお金、そして保険に関わる現在の仕事に、非常に思い入れと誇りを持って取り組めているのも父親のお陰です。

夏休みに入ったばかりの7月の夏の暑い日、いつもどおりに朝、元気に会社に出かけていった父親は、その5時間後には天国に行っていました。人が亡くなるときは案外あっけないものなのです。

その父親の口癖は「健康にだけは自信があるんだよ」でした。普段健康であっても、それは「長生きすること」を保証してくれるわけではないのです。
皆さんはどうお感じになりますか?

福耳先生

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
FP(ファイナンシャル・プランナー)
2級ファイナンシャル技能士(国家資格)
相続診断士

IFAは「金融機関(証券会社や保険会社)に所属せず、独立した立場でお客様が生涯を通して経済的に安定し、豊かになっていくことを手助けする専門職」です。保険・証券の両面から「身近なお金のドクター」としてお客様と共に歩む活動スタイル。「あなたが人生・いのちの主人公、お金はそのための道具」がモットー。やさしい言葉でお金の本質を伝えます!